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昭和13/1938
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作詞 佐藤惣之助
作曲 山田栄一

皇国の為なら嬉しいけれど
今宵限りでお別れね
お月様さえ十三・七つ
乙女心を何としょう

風に乱れる桃割れ姿
月に見られて恥ずかしい
明日は貴方の嬉しい門出
何で泣きましょ嘆きましょ

私ゃ儚い船頭の娘
せめてこの月思い出に
船を漕いだり真菰の蔭で
無事なお手柄祈りましょう
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作詞 島田芳文
作曲 陸奥明

風流部隊の朗らかさ
上州生まれの髭武者は
お国自慢の八木節と
来たよ来ました一踊り

ひょうきん者の伍長殿
秋水三尺引き抜いて
蝦蟇の油売り香具師の真似だよ
とろりとろりのひとくさり

待っていました飛び入りだ
従軍記者殿しっかり頼むぞ
声を張り上げ義士の一節
実に上手いぞ特種だ

よいしょと出ました部隊長
僕の得意を見せてやろかと
身振りおかしな皿回し
淀の川瀬も危しげに

次から次へと隠し芸
とても明るい戦線に
どっと笑いの鬨の声
作詞 南條歌美
作曲 宮脇春夫

御国の為に身を捨つる
我が皇軍の皆様に
銃後の感謝送る為
越えて来ました二千キロ

戦の暇の一時を
小唄の節も面白く
慰問に来た身と知りながら
いつか感謝に潤む声

第一線は引き受けた
銃後の人よ安かれと
その言葉に胸迫り
お礼申すも後や先

御国に残る同胞も
戦地の勇士思いやり
全ての試練に耐えましょう
目指す勝利のその日まで
作詞 長田幹彦
作曲 細川潤一

雲より出でて雲に入る
敵地は広し揚子江
我が編隊は轟々と
爆音高く進撃す

折しも雲の切れ間より
攻め来る敵は五十余機
弾幕砲火ものかわと
羽ばたき凄く衝いて入る

銀翼乱れ渦巻きて
見よ荒鷲の巴戦
誉れの機銃火を吐けば
墜ち行く敵機数知れず

凱歌は空に挙がれども
無念や我の二番機は
惜しくもタンク射抜かれて
炎は紅く後を引く

近寄る窓をふと見れば
壮烈空の戦友は
今こそ永久の別離ぞと
笑みつつ送る挙手の礼

ああ一瞬に自爆せし
勇魂沈む長江に
涙の入日暮れ行きて
悲しや波は黄昏るる
作詞 大西勉
作曲 長谷川良夫

波の揺り篭飛沫に濡れて
白帆枕の夢から覚めりゃ
遥か鴎が笛を吹く
サッサ合図だ錨を上げた
名さえ日本丸出船だ銅鑼だ
躍る舳先に血も躍る

富士は白金稲穂は黄金
叩く腕は黒金鋼
行くは大陸雲の果て
サッサ門出だ青空翔けた
若い日本だよ翼だ火矢だ
燃える希望だ陽も燃える

空は日本晴れ万朶の桜
花の吹雪ににっこり立てば
起てば正義の銃を執る
サッサ進めや手綱を締めた
おいら日本男児だ誠だ意気だ
国の為なら花と散る

御代は春風微風小風
白馬嘶きゃ君が代歌う
声も千里の野を駆ける
サッサ仰いだ日の丸揚げた
若い日本だよ夜明けだ朝だ
空にゃ輪を描く金の鵄
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