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昭和13/1938
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作詞 徳土良介
作曲 佐藤富房

おいおい戦友おい戦友
貴様のちょび髭なっちょらんぞ
泥鰌が呆れて笑っとる
全くちょび髭なっちょらんぞ

俺のも泥鰌に似とるかな
泥鰌に似とっちゃなっちょらんぞ
隊長殿より髭だけは
立派に飾って帰りたい

女房に写真を送ろかな
さぞかし髭見て笑うだろ
倅が真似して髭描いて
兵隊ごっこで遊ぶじゃろ

髭にも色々あるけれど
カイゼル髭ではちょと照れる
山羊髭虎髭鯰髭
馬占山ではなっちょらんぞ
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作詞 佐藤惣之助
作曲 三界稔

銃後の友よ満州も
いよいよ冬が来ましたが
ソ満国境警備する
若い僕等の殉血は
雪に輝く桜です

向こうの岸はソビエト
トーチカ見える黒龍江
凍る流れを乗り越えて
赤い狐が刃向えば
僕も得意の狙い撃ち

アカシアの花散る頃に
新京出でて幾山河
今じゃ匪賊の影も無く
雪と氷で日が暮れりゃ
腰の軍刀が泣いとるよ

興安颪吹き荒び
戦闘帽は凍るとも
僕等祖国の前衛は
ここに飽くまで頑張って
冬を越しますさようなら
作詞 佐藤惣之助
作曲 山田栄一

母さんお手紙有難う
僕も負傷はしましたが
何のこれしき掠り傷
日本男児の名誉です

敵の南京打ち落とし
一番乗りをした時にゃ
男と生まれた嬉しさに
母さん僕は泣きました

褒めて下さい戦友の
仇は見事に討ちました
今じゃ元気で鼻唄で
進軍喇叭を待ってます

髪も刈ります髭も剃る
若い戦友は床屋さん
僕は炊事で握り飯
豚の丸焼き得意です

春が来ましたお母さん
支那の楊柳は靡いても
東洋平和が来るまでは
僕は断じて帰りません
作詞 藤田まさと
作曲 大村能章

徐州徐州と人馬は進む 
徐州い良いか住み良いか 
洒落た文句に振り返りゃ 
御国訛りのおけさ節 
髭が微笑む麦畑

戦友を背にして道無き道を 
行けば戦野は夜の雨 
済まぬ済まぬを背中に聞けば 
馬鹿を言うなとまた進む 
兵の歩みの頼もしさ

腕を叩いて遥かな空を 
仰ぐ瞳に雲が飛ぶ 
遠く祖国を離れ来て 
しみじみ知った祖国愛 
戦友よ来て見よあの雲を

行けど進めど麦また麦の 
波の深さよ夜の寒さ 
声を殺して黙々と 
影を落して粛々と 
兵は徐州へ前線へ
作詞 徳土良介
作曲 能代八郎

行けども行けども果てし無く
いつまで続く泥濘ぞ
銃執る我等は怯まねど
声無き愛馬が労しや

昨日も泥濘今日もまた
泥濘膝衝く戦線よ
見渡す限りの荒野路を
幾キロ越ゆれば街なるぞ

泥濘あれども水は無く
切なや煙草の箱ばかり
糧食輸送の友軍機
仰げど雲間にまだ見えず

踏み締め踏み越え辿り来て
木陰に愛馬とまどろめば
浮かぶは故郷の夢ならで
泥濘飽くなき明日の道

前進前進どこまでも
我等は正義の旗翳す
泥濘亜細亜を巡るとも
邪悪の砦はなおも衝く
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