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昭和13/1938
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作詞 佐藤惣之助  
作曲 山田栄一

リラの花散るキャバレーで逢うて
今宵別れる街の角
紅の月さえ瞼に滲む
夢の四馬路が懐かしや

泣いて歩いちゃ人目の付いて
男船乗りゃ気が引ける
せめて昨日の純情のままで
涙隠して別れよか

君を愛していりゃこそ僕は
出世しなけりゃ恥ずかしい
捨てる気じゃない別れて暫し
故郷で待てよという事さ
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作詩 音羽時雨  
作曲 田村しげる

手品やるアル皆来るヨロシ
上手く行こなら可愛がっておくれ
娘なかなか綺麗綺麗アルヨ
チンライ チンライ
チンライ チンライ チンライライ

刀なんぞは不要不要アルヨ
喧嘩良くない麦播くヨロシ
支那なかなか広い広いアルヨ
チンライ チンライ
チンライ チンライ チンライライ

手品上手いアル良く見るヨロシ
娘綺麗アル見惚れるヨロシ
上手く行こなら耳輪買っておくれ
チンライ チンライ
チンライ チンライ チンライライ
作詞 野村俊夫
作曲 能代八郎

月の露営に雁が鳴く
空を仰げば五羽六羽
音信は無いか故郷から
頼みはせぬか言伝を

僕は未練で聞くじゃない
無事でおいでか母上は
手柄は未だ立てないが
後れはせぬぞ戦友に

雁よ露営の風便り
せめて故郷のあの窓に
伝えてくれよ元気だと
ただ一言をぜひ頼む
作詞 佐藤惣之助
作曲 細川潤一

利根のお月さん空の上
僕と母さん水の上
漕いで流して日が暮れる
船頭暮らしは寂しいな

水に流れるお月さん
遠い戦地の父さんも
僕や母さん思い出し
どこで眺めているでしょか

もしもお月さん鏡なら
戦闘帽子で父さんが
進む笑顔を一目でも
見せて下さいお月さま

こんな晩には父さんが
いつも歌った舟歌を
母さん二人で元気良く
漕いで流して歌おうよ
作詞 南條歌美
作曲 山下五郎

霧の四馬路で別れた人は
無事に海峡越えたやら
忘りゃしませぬ御国の為に
命捧げた人じゃもの

胸の紅薔薇萎れはせねど
何で泣こうぞ泣きはせぬ
たとえ異郷に咲いてはいても
私ゃ大和の女郎花

ままになるなら砲火の中で
花と散りたい心意気
せめて今宵は四馬路の月に
君の勲し祈りましょう
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