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昭和13/1938
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作詞 時雨音羽
作曲 田村しげる

雲を劈く荒鷲の
翼を染めて旭日は昇る
翼翼空征く翼
征空万里血潮は躍る

唸るプロペラ逸り雄の
行く手を阻む雲も無し
翼翼空征く翼
砕けて散るも惜しまぬ命

日本男児の名にかけて
護る亜細亜の大空よ
翼翼空征く翼
勝利の歌よ祖国へ響け
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作詞 山野三郎
作曲 細川潤一

今こそ歌え高らかに
喉も裂けよと声限り
日本中の青空に
我等の声は跳ね返る
我等の声は跳ね返る

今こそ叫べ万歳を
挙げる両手に輝く日
天に二つの日は無いぞ
正義を破る者は無し
正義を破る者は無し

今こそ行かん僕達も
肩に並べて提灯を
打ち振り降りていざ行かん
心も躍る火の海だ
心も躍る火の海だ

今こそ祝え盃に
映る勝利の微笑よ
今宵は涙と喜びが
溢れる胸に血は燃える
溢れる胸に血は燃える

今こそ振れよこの旗を
君を送りに行った時
力を込めて振った旗
勝利を讃え今日も振る
勝利を讃え今日も振る

今こそ上げよ張り上げよ
集え集まれこの街に
祖国の栄誉褒め称え
いざいざ歌え高らかに
いざいざ叫べ万歳を
作詞 若杉雄三郎
作曲 高木静夫

夢を見た夢を見た
雄々し貴方の夢を見た
月の塹壕歩哨の務め
にっこり笑った夢を見た

今頃は今頃は
貴方戦地で仮枕
更けて露営にまどろむ夢は
やはり故郷の夢かしら

国の為国の為
御国離れて何百里
夢に見てさえ雄々しい貴方
立派なお手柄祈ります

雪が降る雪が降る
遠い戦地も雪じゃやら
命捧げて皇国の護り
仇に斃れて下さるな
作詞 鈴木淑夫
作曲 古賀政男

ああ勝鬨のその跡で
眼を閉じて佇めば
今なお聞こゆ突撃の
雄叫びいずこ戦友いずこ
胸に溢るは涙のみ

祖国の為に身を捨てて
還らぬ戦友が最期まで
戦い抜いて遺したる
刃先も折れし銃剣や
土に塗れし鉄兜

砲声絶えし戦場に
再び春は返れども
還らぬ君は勇ましく
護国の鬼となったのか
眠れ戦友安らかに

荒野に立てば打ち続く
塹壕遠くクリークの
かなたに沈む赤陽は
血潮の色もさながらに
敵の末路を物語る

思えば過ぎし激戦に
形見の日記ここに見て
涙と共に我もまた
名も無き花を捧げつつ
祈る広野の墓標
作詞 作間喬宣
作曲 陸軍戸山学校軍楽隊

弦月冴えて地は凍り
四方鬼気迫る新戦場
中天摩する雁門嶺
仰ぎて送る決死隊

山谷寂と夜は更けて
隊長別辞声凛々
最期の血潮傾けて
奪えあの嶺敵の陣

生還何ぞ期すべきや
ただ銃剣と身も軽く
故郷の香交わす盃に
さらばと勇む死出の道

天下の険も何かある
我が肉弾に大和魂
込めて貫く行軍の
威武を示さん時ぞ今

敵頑強に守れども
剽悍無双決死の士
戦友の屍を乗り越えて
敵塁目掛けて躍り込む

本隊粛と声を呑み
山上望む暁の
空に朝日と輝きて
ああはためけり日章旗

全軍期せず感激の
涙と共に唱えたる
天皇陛下万歳の
声山西を揺るがせり
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