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昭和13/1938
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作詞 土岐善麿
作曲 中山晋平

御国の為にお手柄立てて
敵の砦に日の丸を
立てたおじさんお傷はいかが
おじさんおじさんありがとう

戦地はどこよ南か北か
聞けば聞く度勇ましい
もっとお話して下さいな
おじさんおじさんありがとう

お胸の上の記章を見れば
鉄の兜の軍神
飾るおじさん名誉の印
おじさんおじさんありがとう

国を護った傷兵守れ
おじさん元気なお仕事の
手にも足にも皆なりましょう
おじさんおじさんありがとう

野にも山にもお船も空も
万歳万歳勝ち戦
進め進めや歓呼の中に
おじさんおじさんありがとう
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作詞 東辰三
作曲 東辰三

敵にとっては関ヶ原
名立たる城塞目指しつつ
行く手睨んで砂噛んで
進む広野の強行軍

両目やられた戦友は
せめて城壁触らせて
くれよと頼と手を合わせ
行李と一緒にやってくる

今日もまた遭う飛行機は
報道任務の単葉機
銃後はどんなか大丈夫か
四方山聞きたく仰ぎ見る

君に捧げたこの命
今まで散らさず来たけれど
いよいよ近いかその時が
この頃我が子の夢ばかり

敵に止めを刺すまでは
山越え河越え海越えて
奥地奥地へひた押しに
刻む正義の足の跡
作詞 佐藤惣之助
作曲 飯田景應

微かに聞こゆる銃声は
敵か味方か夜は暗し
疲れちゃいるが頼むぞと
歩哨に出した我が部下の
安危はどうかと目が冴える

あれ見らうちの隊長は
人情深くて豪傑で
僕等の優しいお父さん
貴方の為なら喜んで
皆の命を捧げます

九江安慶既に陥ち
またも元気な進軍だ
こんな良い部下持つワシは
日本一の果報者
心に感謝が溢れとる

思えば昨日の激戦に
倒れた僕を抱き起こし
傷は浅いぞ続けとて
水筒の水を下された
あの感激を忘らりょか

漢口指していざ進め
隊長殿よ我が部下よ
今日こそ名誉の決死隊
皇軍将士の精神は
歴史と共に輝くぞ
作詞 堀内敬三

鉄の兜に日の御旗
正義の剣打ち振って
敵の直中突き進む
幾百キロの山と河
長江の空果ても無し

水は渦巻く濁流に
流れて続く水雷の
堰打ち越えて波を切る
舳に立って狙い撃つ
機銃の熱に血も滾る

眠る間もなく装甲車
轍は躍る泥の道
重いハンドル握り締め
行く手の闇に木魂する
敗残兵の銃の音

馬も砲車も汗水く
炎暑の野山分け行けば
翔けるは空に編隊機
見事な手柄祈るぞと
機上の人に送る声

暫し憩いの草の上
また読み返す父の文
瞼に故郷浮かぶ時
雲鳴り響く巨砲弾
すわやと銃を執って起つ

地上掃射に爆撃に
敵機の群れも討ち果たし
機は傷付けど血に染めど
歓喜の涙皆共に
全機帰還の月明かり

仰ぐ御稜威の城の上
長江波は輝きて
登る朝日に君が代の
声湧き上がるこの朝
亜細亜の天地蘇る
作詞 古谷玲児
作曲 飯田景應

遠く火筒が消え残る
千里広野に陽は落ちて
仰ぎゃ寒答月の暈
軍馬も戦友もすやすやと
風に寝息が途切れがち

昨日東に今日西に
北に清かな北斗星
望む心に偲ばれる
母よ我が子よ故郷よ
明日は名誉の白襷

雪の進軍幾山河
男日の丸血に染めて
花と散る日の懐かしく
雪を枕にまどろめば
夢に故郷の灯が見える
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