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昭和13/1938
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作詞 岡本一平
作曲 佐々木俊一

大地も轟く鉄壁の
今ぞ祖国の楯として
闘志鬱勃火と熾り
征け征け戦車全日本号

戦火の巷踏み躪る
意気は猛虎か鉄牛か
大陸何ぞまっしぐら
征け征け戦車全日本号

ああ熱鉄か国民が
君に捧ぐる尽忠の
勇猛凝りて今ぞ起つ
征け征け戦車全日本号

戛々響く歯車に
挙国一致の鉄轍
無敵の部隊諸共に
征け征け戦車全日本号

立体戦の只中に
敵の地表を制覇して
車上に凱歌競うまで
征け征け戦車全日本号
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作詞 杉谷清一
作曲 明本京静

大命受けて菊の節
進軍喇叭嚠喨と
ああ感激のあの歓呼
永久忘れぬ旗の波

鉄兜の装い重くとも
軍靴は軽し粛々と
投錨って知れる揚樹浦
夷の陸は果ても無し

泥濘深き塹壕も
屍体遺棄てるクリークも
夜を日に次いでまっしぐら
我が強者は進撃す

海の荒鷲翔け巡り
狙い違わず爆撃の
甍は天空に舞い上り
黒煙濛々天焦がす

チェッコの銃や迫撃砲
頼みを誇るトーチカと
堅き塁を破りつつ
押し立てにけり日の御旗

進む戦線速ければ
兵站続かず糧食も
其のささやかに気付く時
思わず振り向く溜り水

よろめく身体引き締めて
落ちてはならじと鞭打てば
鞍傷に悩む支那馬は
躓きかけて嘶けり

真赤に映ゆる夕焼けの
一眸千里荒野原
血に染みたるクリークの
水に炊ける飯盒飯

残り尊とし水筒の
雫を友と分ち合い
煙草を一服吸い回し
共に見交はす髭っ面

暫し憩いの草枕
始めて受けし故国便り
裸燈に透かし見て
瞳を笑ます判じ読み

突如敵機の爆音は
火消し命令忽ちに
隊形とりて地に伏せば
闇に火焔の雷光り

十字砲光の雨霰 
戦闘の進むに従いて
輝く功勲眼に湛え
斃れる兵馬数多し

臨終の際の万歳は
声も次第に掠れて行く
涙の眦怒らせて
殲滅せんと進む内

無念や弾丸に傷付きぬ
心許りは逸れども
身に負う痛手深ければ
切歯扼腕詮も無し

拙なき武運かこてども
終に内地へ還されて
帝都の白衣着ける身と
変る我こそ不憫なれ

ベッドに臥せる板付きに
我が同胞の真心の
降り注がれて今は早や
一日一日に快し

我は再び銃執りて
第一線に立つ時は
友の恨みに我が仇に
獅子奮迅と戦わん
作詞 萩廼家主人
作曲 山田耕筰

杭洲良いとこ西湖の畔
蘇提白提風そよぐ

青葉茂れる霊屋の中は
宗の忠臣岳飛廟

秦檜張俊裏切者よ
鉄の身体でひざまづく

雨の響きに夕べの鴉
五山テンビク寺帰り
作詞 久保田宵二
作曲 服部良一

一つと二つと三つとや

一つとや日の本日本の
朝風に朝風に
雄々しくひらめく日の御旗
日の御旗

二つとや不思議な力よ
感激よ感激よ
日の丸仰げば血が躍る
血が躍る

三つとや御空に日の丸翳して
進めや大陸目指して
いざ進めや進め
いざ進めや進め

四つとや夜更けの塹壕に
戦友と見る戦友と見る
坊やが作った日の御旗
日の御旗

十とや東洋平和の
意気高く意気高く
世界に靡かせ日の丸の御旗
日の丸の御旗

日の御旗
作詞 野口米次郎
作曲 信時潔

我等空行く白知鳥
荒るる浪路を下に見て
登る朝日に迎えられ
雲間に求む神の顔

親の教えし正義心
愛の光に身を清め
新しき世に誓い立て
五彩彩る虹を踏む

ああ山高く河流し
天地無窮の姿あり
栄えを讃う声は一つ
正義の薫り愛の花
護り育てん国つ魂
護り誓わん国つ神

立て同胞よ言葉あり
揺るがぬ富士に墓場を委ね
永久の誉れに生命を代えよ
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